北国ならではの『七かまど』
ななかまどの和名の由来は、材が燃えにくく、竈に七度入れても燃え残るからという説が一般的に用いられるが、七度焼くと極上の炭になるからという説もある。つまり、極上の炭を作るのに火入れから釜出しまでの期間が七日かかるということで、七日竈がそのまま木の名になったという。こちらの方が信憑性があるような気がする。また、この材で作った食器は七世代も使えるほど強いとの説もある。
植物辞典には日本各地に自生と書いてあるが、北方系の木なので、北国で親しまれているようだ。アイヌの人々は、クマうちに山へ入ったとき、カムイに捧げるイナウを作るが、その材にナナカマドを使った。狩にたずさえる山杖やかんじき、槌の柄なども作った。また、この木の持つ臭気に除魔力を感じ、これでシトウイナウ(棒、幣)を作って、魔を脅し退けた。雷よけの木として軒先に植える風習を持つ土地もあるらしい。
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